「赤木メソッド」は、がんに対する体内の免疫機能(がん免疫サイクル)を再び正常に働かせるため、複数の治療を組み合わせて相乗効果を狙う「がん免疫統合医療」です。
すでに標準治療を受けた方、適応外と言われた方、副作用に悩む方、「まだできることがあるかもしれない」と感じているすべての方に、新たな選択肢を提供します。
がん複合免疫療法とは
以下の4つの治療法を組み合わせて、
がん免疫サイクルの各段階をサポートします
・がん複合免疫療法とは?
がん複合免疫療法とは、もともと私たちの体に備わっている「がんを見つけて攻撃する力(=がん免疫サイクル)」を、複数の治療法を組み合わせることで取り戻し、がんの進行を抑え克服することを目的とした治療です。
がんや免疫の状態は人それぞれ異なるため、一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療プランを組み、ご自身の免疫の働きを最大限に引き出します。
実際、多くのがん患者さまは免疫サイクルがうまく働いていないため、がんが進行しやすい状態にあります。このサイクルを正常に戻すことで、がんの成長を抑え、ひいてはがんを克服することができるのです。
当院のがん複合免疫療法では、以下の4つの治療を組み合わせて、がん免疫サイクルの回復を目指します。
・温熱療法(ハイパーサーミア):がん細胞が熱に弱い性質を利用して攻撃し、同時に免疫の働きを活性化
・低用量抗がん剤治療:副作用が出ない程度のごく少量の抗がん剤で、がん細胞を攻撃する
・水素ガス吸入療法:免疫細胞のエネルギー源であるミトコンドリアを元気にする
・免疫チェックポイント阻害薬:がん細胞を免疫が認識しやすくすると同時に、免疫にかかっている「ブレーキ」を外し、攻撃力を高める
これらを患者さまの状態に合わせて組み合わせ、免疫の力でがん細胞を封じ込めていくのが、がん複合免疫療法(赤木メソッド)の特徴です。
「オプジーボ」「ヤーボイ」「キイトルーダ」による治療
オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬を使用するがん免疫療法は、薬剤が直接がん細胞を攻撃するものではなく、もともと体内に備わっている患者さん自身の「免疫」の力を利用して、がん細胞への攻撃力を高める治療法です。
体内へ侵入したウイルスや異物を攻撃する役割を担うT細胞に働きかけ、T細胞の攻撃を抑制しようとするシステムを阻害する薬剤です。
オプジーボ等免疫チェックポイント阻害薬を投与することによって、「免疫機能へのブレーキ」を解除して、T細胞はより効果的にがん細胞を攻撃できるようになることが報告されています。
・治療方法
オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬を点滴によって静脈に投与します。
使用する薬剤の投与量や治療間隔などについては、ガイドラインや治療歴、体重等によって、治療計画の中で決めていきます。
また、副作用の程度や体調等によって、治療計画を変更することがあります。
・予測される効果
オプジーボなどの免疫チェックポイント阻害薬を投与する臨床試験では、高いがん細胞収縮効果と生存率向上の検査結果が報告されています。
患者さまの自らの免疫力でがん細胞を攻撃できるようにすることで、がん細胞の増殖抑制、ひいては消滅が期待できます。
・副作用について
下痢や嘔気・嘔吐・食欲不振などの消化器症状、発疹、手足のしびれ、間質性肺炎などがあります。
副作用は治療内容や患者さまの体質などによって症状の現れ方や程度が異なります。
また、治療開始後すぐに出てくる症状や、治療を継続する中で出てくる症状があります。
・費用について
保険診療と保険外診療があります。
保険適用となるがん種は、それぞれの免疫チェックポイント阻害薬に対して決められています。
例えばオプジーボは肺がんや胃がんなどに限られています。「がん種ごとのガイドライン」「患者さまの治療歴・病状」などによって保険適応か否かが決まります。
抗がん剤による治療は、化学療法といわれ、外科手術、放射線治療とともに「がんの三大療法」といわれます。目に見えない微小ながんを死滅させることができ、がん細胞が増殖できないようにし、がん細胞の消滅を目指します。
現在では、抗がん剤の投与方法や副作用対策の進歩により、化学療法における苦痛やリスクがかなり軽減されるようになっています。
また近年、がん細胞に含まれるタンパク質や遺伝子をピンポイントで攻撃し、より効率よくがんに効果を発揮する分子標的薬が登場しました。
低用量抗がん剤治療は、上述の治療を副作用が出ないようにまで低用量で実施する化学療法ですが、ハイパーサーミアや水素ガス吸入と併用することで驚くべき治療効果が出ています。
・治療方法
抗がん剤を点滴によって静脈に投与します。
使用する薬剤の投与量や治療間隔などについては、ガイドラインや治療歴、体重等によって、治療計画の中で決めていきます。また、副作用の程度や体調等によって、治療計画を変更することがあります。
・予測される効果
抗がん剤の種類はどんどん増えており、その効果も着実に高まっています。
しかし、目に見えないがん細胞のうち抗がん剤に抵抗力がある種が残っていて、そのがん細胞自体が増え始める可能性はあります。
・副作用について
化学療法は、がん細胞も正常細胞も攻撃してしまうため、副作用が出る可能性があります。
嘔気・嘔吐・食欲不振、下痢・便秘などの消化器症状、口内炎、貧血、発疹、疲労感、脱毛、骨髄抑制などがあります。
副作用は治療内容や患者さまの体質などによって症状の現れ方や程度が異なります。また、治療開始後すぐに出てくる症状や、治療を継続する中で出てくる症状があります。
・費用について
保険診療と自費診療があります。
がん種等によって効果が期待できる抗がん剤があり、「がん種ごとのガイドライン」「患者さまの治療歴・病状」などによって保険適応か否かが決まります。
水素ガス吸入の効能に関するメカニズムは現在も多くの研究者によって解明中ですが、様々な研究から水素ガスには、悪玉活性酸素である、ヒドロキシルラジカルのみを効率的に取り除くという特徴があることがわかっています。
ところでヒドロキシルラジカルは、がん、高血圧、糖尿病、老化などに関与しており、ミトコンドリアのDNAを傷つけてしまうといわれています。
一方で水素ガスには、ミトコンドリアを活性化することが報告されています。
水素ガスを吸入することで、がん患者さまの疲弊したT細胞のミトコンドリアを元気にし、T細胞を再活性化することで、がん患者さまの予後改善に寄与しています。
水素ガスはがん患者さまの免疫を根本から改善するお手伝いをしてくれると考えられます。
・水素ガス吸入方法
水素ガス吸入装置を使って、鼻から水素ガスを吸入します。呼吸をしているだけで吸入できるため、身体への負担が全くなく、行動の制限も受けません。
・水素ガス吸入の適応について
水素ガス吸入はお子さまから高齢者の方々まで、だれでも安心して受けることができます。また、医療現場をはじめ、エステティックサロンやフィットネスジムなどでもアンチエイジング効果や疲労回復効果を目的に利用されています。
・副作用について
副作用の報告はありません。吸入によって体内に取り込まれた水素は、瞬く間に全身を駆け巡り自然に体外へ抜けていくため、安心して使用できます。
・費用について
水素ガス吸入装置を購入される、またはレンタルして、自宅で毎日吸入することができます。当院に通院される患者さま限定の水素ガス吸入チケットを用意しておりますので、お手軽に利用することができます。
ハイパーサーミア(アスクーフ8)は、がん患部を体表から一対の電極パッドではさみ込み、ラジオの周波数(ラジオ波)に相当する8MHzの高周波を流すことで身体内部に高周波電流を流し、そのジュール熱によりがん患部の温度を上昇させる治療方法です。
具体的な治療方法としては、身体の中心部を42℃以上にすることを目標に加温し、42℃前後に到達すると、がん細胞が特異的に死滅し始めます。がん細胞は正常組織に比べて熱に弱く、正常細胞と異なり毛細血管などにより熱を逃がすことのできないがん細胞はこの温度に耐えることができず、死滅していくのです。
同時にがん患部の周辺は40℃前後に加温され、免疫が活性化されます。ここで起こる免疫活性は、がん抗原をリンパ球に提示する樹状細胞を活性化し、加温により増加した血流がリンパ球を始めとした免疫細胞をがん細胞に到達しやすくします。
このように、ハイパーサーミアはがん細胞を特異的に殺すとともに、がん患部周辺の免疫を活性化させ、かつ、がん細胞とたたかう免疫細胞をがん細胞に到達しやすくなるよう働きかけてくれます。
ハイパーサーミア(温熱療法)は週2回での治療を受けられることを強くお勧めします
・ハイパーサーミアを週2回のペースで受けられる患者さまは、週1回のペース、2週間に1回のペース(健康保険の適用の範囲で受けられる患者さまはこれに該当します)で治療効果に明らかな差異が出ています。
・リンパ節転移など厳しい病状から、寛解されるまでに快復される患者さまはほぼ週2回のペースでハイパーサーミアを受けられてみえます。
・当院では2台の装置でハイパーサーミアを実施させて頂いておりますが、予約が取りにくい日時があることも事実です。私どもも可能な限り調整させて頂きますので、患者さまにおかれましては可能な限りご都合を付けて頂き週2回のペースでハイパーサーミアを受けられますことをお勧めいたします。
ハイパーサーミア(温熱療法)を受ける時の注意事項
・ペースメーカー、植込み型除細動器、人工内耳等を装着している方は受けられません。
・次の項目に該当する方は治療を受けられない場合があるため必ず医師にお申し出ください。
1.加温域内に金属片(ステント等)、人工関節、ボルト等を留置又は金属粉を含む刺青等をしている方
2.金属を含む貼付材(フェントステープ、モルヒネテープ等)を使用したままの方
3.豊胸材(シリコン)等が埋め込まれている方はその部分
・治療中、治療後の発汗がありますので、治療の前後に水分をしっかりと補給してください。
ハイパーサーミア(温熱療法)の主なリスク、副作用について
・温めている場所が熱くなり、チクチク、ピリピリといった痛みを感じることがありますが、ガーゼや絶縁材で保護したり、エコーゼリーを塗ることで、痛みを和らげながら施行します。
・低温火傷(発赤、水疱形成)、皮下脂肪融解、皮下脂肪硬結(しこりのようなもの)が生じることがあります。
・発汗が多いため、一時的な脱水状態になる可能性があります。施行前後に十分な水分補給を行うことで予防できます。また、治療中であっても水分補給をしていただけますので、遠慮なく担当看護師に申し出て下さい。
ハイパーサーミア(温熱療法)にかかる費用等について
ハイパーサーミアは健康保険適用治療です。
保険適応治療により所定の医療費を算定する場合は、6回のハイパーサーミア治療をまとめて保険適用の一連の治療として取り扱います。
患者さまの負担金額は、1連の治療として(ハイパーサーミア6回分の治療費として一括で)保険の負担割合に応じて、深在性の場合、3割負担の方は約 27,000 円、1割負担の方は約 9,000 円、浅在性の場合、3割負担の方は約18,000円、1割負担の方は約6,000円を初回治療時に頂きます。
2回目以降の治療時には再診料のみのご請求となります。保険適用回数終了後は、自費診療(1回22,000円)となります。
また、保険適応治療により所定の医療費を算定する場合は、下記についてご留意ください。
健康保険適用の治療の場合、初回算定月から数えて一連の治療期間は3ヶ月間となります。 健康保険適用の治療の場合、保険算定ごとに患者さまの詳しい病状がわかるデータが必要となります。主治医の診療情報提供書とCTや採血結果などの検査データをご持参ください。当院のハイパーサーミア担当医が初診時にこれらの資料を拝見し健康保険適用治療か否かを判断させて頂きます。なお、上述した資料をご用意いただけない場合は健康保険適用の治療とはなりませんのでご留意ください。 保険適応治療として医療費を算定した場合、ハイパーサーミア治療6回までの治療を1連として扱いますので、1回でも治療を行いますと患者さまには前述の自己負担額が発生します。よって保険適用の一連の治療を途中でやめられた場合であっても、自己負担額をお返しすることは出来かねますので、予めご了承ください。
適応がん種
※ステージを問わず、
幅広いがんに適応します
(温熱療法(ハイパーサーミア)については
血液のがん・脳腫瘍には対象外です)
想定される副作用
吐き気、下痢、便秘、食欲不振
倦怠感、脱毛、発熱、アレルギー反応
肝障害・腎障害・口内炎・骨髄抑制 など
治療費について(1クール)
料金:1,400,000円(税込)
<含まれる治療内容>
・オプジーボ点滴静注、
ヤーボイ点滴静注(計4回)
・ハイパーサーミア(8回)
・水素ガス吸入療法
(全ての治療中に毎回、実施)
※全て自由診療(保険適用外)です。
※治療内容に応じて変動する場合が
ございます。
自費診療(保険外診療) |
(税込) |
---|---|
・高濃度ビタミンC点滴療法 G6PD血液検査 |
11,000円 |
・高濃度ビタミンC点滴療法(投与1回あたり) (治療に使用するビタミンCの投与量によって費用が異なります) |
12,100円 |
・丸山ワクチン療法 日本医科大学提出用SSM臨床成績経過書 |
5,500円 |
・丸山ワクチン療法 皮下注射料(皮下注射1回あたり) |
1,650円 |
・超低用量抗がん剤療法(投与1回あたり) (治療に使用する抗がん剤の種類によって費用が異なります) 例 ・オプジーボ点滴静注、1回あたり275,000円 ・ヤーボイ点滴静注、1回あたり275,000円 |
22,000円 |
・水素ガス吸入療法 60分吸入1回あたり |
3,300円 |
・水素ガス吸入療法 60分吸入10回分回数券 (当院にて治療を受けてみえる患者さまに限ります) |
22,000円 |
・高圧水素酸素療法 治療1回あたり (治療時間によって費用が異なります) |
22,000円 |
・全身温熱療法装置スマーティCFRと |
8,800円 |
・がんに関するセカンドオピニオン外来 1回30分1回あたり |
11,000円 |
内容
表示したいテキスト
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内容
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・治療表示費用は日本国内在住者向けの価格となります。
・インバウンドの患者さまにかかる医療提供の費用につきましては、上記とは別の価格体系となります。
初回の受診時には、主治医の紹介状、CTやPETなどの画像フィルム、腫瘍マーカーを含む検査データなどを、可能な限りご用意頂き、健康保険証と合わせてご持参ください。
これらがすぐに用意できない方は、ご予約時にご相談下さい。
また患者さんご自身の来院が困難な場合は、ご家族の面談をさせていただきますのでご予約時にご相談下さい。
Q1. がん免疫統合医療(赤木メソッド)とは何ですか?
A. がん免疫統合医療(赤木メソッド)は、患者さま自身ががんとたたかう免疫力を高めるために、低用量抗がん剤投与・免疫チェックポイント阻害剤投与(オプジーボ・ヤーボイ)・温熱療法(ハイパーサーミア)・水素ガス吸入療法を組み合わせたオーダーメイド治療法です。副作用を抑えながら、がん免疫サイクルを活性化させることを目的としています。
Q2. どのような、がん種に適応しますか?
A. ※ステージを問わず、幅広いがんに適応します。
(温熱療法(ハイパーサーミア)については血液のがん・脳腫瘍には対象外です)
Q3. 副作用はありますか?
A. 一般的な抗がん剤治療に比べると副作用は少なく、日常生活を送りながら治療されている方も多くいます。まれに倦怠感・吐き気・発熱などが見られることがあります。
Q4. 健康保険は使えますか、使用する薬剤や治療機器は安全ですか?
A. がん免疫統合医療(赤木メソッド)は自由診療です。
治療に使用する薬剤は日本国内で承認されている薬剤を適応外で使用し、一部の医療機器(水素ガス吸入器)は未承認ですが、医師の責任のもと安全に使用しています。
がん治療に向き合う皆さま、当院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
私は外科医として消化器がん治療に携わりながら、「赤木メソッド」によるがん免疫統合医療を実践しています。
標準治療が合う方にはそれを、そうでない方には新しい選択肢を──。
当院では、免疫の力を活かした自由診療だからこそできる治療をご提案しています。
経済的負担や制度の壁はありますが、それでも「まだできることがある」と信じる方へ、希望を持ち続けられる医療を提供したいと考えています。
ご興味のある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
医療法人メドック健康クリニック
がん免疫統合医療 担当医
山本 竜義
未承認医薬品・医療機器に関する情報
・未承認医薬品等であることの明⽰
当治療に⽤いる機器(⽔素吸⼊機)は医療機器として国内未承認です。同⼀の性能を有する国内承認医療機器等はありません。また、当治療に⽤いる医薬品はすべて国内にて承認された医薬品を⼀部適応外に⽤いるものです。
・⼊⼿経路等の明⽰
当治療に用いる未承認医療機器は、医療品医療機器等法上の承認を得ていないものですが、「医師等の個⼈輸⼊」により適法な輸⼊許可を得ています。 また、当治療で⽤いる医薬品はすべて国内で承認された医薬品を⽤いますが、⼀部海外の同⼀品種の医薬品を「医師等の個⼈輸⼊」により適法な輸⼊許可を得て使⽤しています。 ⽇本では、未承認医療機器および医薬品を医師の責任において使⽤することができます。
・諸外国における安全性等に係る情報の明⽰
当治療に⽤いる医薬品はすべて国内で承認を受けたもの、また海外販売の同⼀の医薬品を⽤いております。
温熱免疫療法外来
(赤木メソッドによるがん免疫統合療法対応)
病院名 | 医療法人メドック健康クリニック 温熱免疫療法外来 |
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住所 | 愛知県名古屋市昭和区安田通4-3 |
電話 | |
地下鉄でお越しの方 |
名古屋市営地下鉄鶴舞線 川名駅より徒歩12分 名古屋市営地下鉄桜通線 吹上駅より徒歩15分 |
市バスをご利用の方 | 千種駅発 { 八事12系統・島田一ツ山行き } 乗車。宮裏下車。 栄発 { 栄17系統・名古屋大学行き } 乗車。宮裏下車。 |
駐車場のご案内 | ※本館、新館、南館の1階はすべて駐車場となっております。 40台駐車可能。高さ制限有り、車高2.2mまで。 |
URL | |
住所 | 愛知県名古屋市昭和区安田通4-3 |
温熱免疫療法外来
(赤木メソッドによるがん免疫統合療法対応)
〒466-0857
名古屋市昭和区安田通4-3